2011/05/30

Greece 最終日(2011年5月22日)

最終日はバックパックを背負ったまま、とにかく歩いて歩いて歩いての一日でした。
待ち歩きを兼ねながらリカベトスの丘へ登って、アテネの街を一望する。



天気がとても良くて、素晴らしい絶景でした。
アテネのこの時期は厳しい日差しで暑く、水分補給がかかせませんでした。
その点、アテネ市内のいたるところにキオスクがあり、ちょっとした買い物には困りません。
ただ、場所によって値段がまちまちだったので、値段を比較して安いキオスクを見付けるのも楽しいかもしれません。

しばらくぼーっと眺めた後は、アクロポリスに行った時に共通チケット(12ユーロ)を買っていたので、ゼウス神殿や古代アゴラ等とりこぼした遺跡回りへ。






ちなみに、各遺跡の閉館時間は15時と意外と早いので、のんびりと昼から見学を始めると時間が足りないと思われます。
逆に開館時間は830分からなので、早寝早起きは三文の得でしょうか。

小腹が空いたのでタナシスの向かいのお店で、豚のギロピタを食べました。
作っても作ってもその場でどんどん売れていく大盛況。



ここのギロピタも美味しかったのですが、個人的にはタナシスの方が美味しかったです。
ロンドンにもケバブ屋はたくさんあるので、タナシスを超える美味しいケバブ屋探しでもしてみようかな。

最後に、ギリシャで開催された二回のオリンピック、1896年のパナティナイコ・スタジアムに続いて2004年のアテネオリンピックスポーツコンプレックス/Ολυμπιακό Αθλητικό Κέντρο Αθηνώνに行ってみました。
最寄りの地下鉄駅はさすがに広くて近代的。
しかし着いてみて驚愕でした…はっきり言って巨大な廃墟です。
もちろん観光客はほとんどおらず。



盛大なオリンピックの後は使い捨てされたのでしょうか。もったいない。
維持をするにはお金がかかりますし、何かの大会を催すにも現在のギリシャの財政では無理でしょう。
幸い、広大な敷地を地元の人たちが野球やサイクリング等、公園のような使い方をしていたのでほんの少しだけ活気はありました。

さすがに歩き疲れたので、少し早めに空港へ行ってロンドンへ帰りました。
空港の免税店でお土産を買った時の店員さんの対応が本当に最悪で、お客様ポストがあるなら苦情を入れてやろうかと思うくらいでした。
どこの国に行っても人に寄るとは思いますが、地下鉄に乗っていた時に青年から「Welcome to Greece.」と嬉しい言葉を貰った反面、最後の最後にああいった対応をされると嫌な思い出で残念で仕方がありません。
しかしながら、メテオラは本当に素晴らしくて、現時点で今まで行った中で一番良かったです。
実際に行かないと分からない、写真では絶対に伝わらない、あの感じ。
少し遠いですが、行ける機会があるなら是非!

2011/05/29

Greece 三日目(2011年5月21日)

三日目はこのギリシャ旅行の目的であるメテオラに行ってきました。
子供の頃にテレビで観て以来、スペインのサグラダ・ファミリア、フランスのモン・サン=ミシェルと同じく“いつか行けたら”と、行きたかった場所です。
メテオラとは険しい地形に建てられた修道院群で、ギリシャ語で「メテオロス=中空の」から由来しているそうです。
15~16世紀の最盛期には24を数えた修道院も、現在残っているのは8つで、そのうち6つが現在も活動中で見学可能です。
国鉄ラリッサ駅を8時21分発、カランバカ駅17時36分発の日帰りという強行旅程。
片道約4時間30分なので、日帰りも決して無理ではないのですが、行ってきた感想としては一泊した方がベターだと思いました。


乗り遅れないよう早めに起きて駅に向かい、everestというアテネでよく見るサンドイッチチェーンで朝ご飯と昼ご飯を調達。
国鉄ラリッサ駅はおそらく国際線も発着していると思われますが、とても簡素な造りで発着時刻掲示板も壊れたまま動いておらず、まるで地方都市の小さな駅のようでした。


購入したチケットは指定席だったので、間違えないよう駅員さんに聞いて着席。
車内は旅行者の方が多かったように思います。
出発して早速朝食をとり、ぼーっと延々と乗り続け、ダイヤ通りにはいかずに結局5時間20~30分乗車してやっと到着しました。


駅を出ると目の前にはメテオラが…!


ひとまず地図標識を頼りにツーリストインフォメーションに行ってみるも、なぜかCLOSED。
通常メテオラ観光する場合はタクシーを1時間20ユーロでチャータして回るのが一般的だそうです。
一応路線バスも無くはないそうですが、いかんせんインフォメーションが閉まっていたので詳細が分からず。
タクシーをチャーターするほどお金もないので「6つある修道院のうち『メガロメテオロン修道院』へタクシーで行って、あとは歩いて帰ってこよう。」と、インフォメーション向かいのタクシー乗り場でタクシーを掴まえました。
走り出して間もなく運転手のおじさんは路肩に停め、当然のごとくチャーターの交渉をしてきました。
おじさんはほとんど英語が話せなかったので、筆談での交渉です。
以下は脳内補完での会話。

お「いつもだったら3時間60ユーロのところ、今回は50ユーロにするけどどうだ!?」
自「お金ないから無理。17時36分の列車に乗らないといけないし、片道で十分。」
お「2時間30分か…だったら、40ユーロではどうだ?」
自「だから無理だって。お金ない。ほら30ユーロしかない。」財布を開いて30ユーロを見せる。
お「40ユーロだよ!安いよ!」
自「いやいや、修道院の入場料も必要だし、30ユーロしか出せない!」
お「…しょうがない…30ユーロでいいよ。」

うおー!まさかの半額でチャーター!
しっかりと帰る時間だけは告げて、あとはおじさんに任せて6つのうち4つの修道院を見学するというプラン。
各修道院の入場料は2ユーロで、内部はほとんど撮影禁止でした。
各修道院の教会は、こじんまりとした中にとても幻想的で神秘的な感じがあって、今まで見てきた大きな教会のそれとは違った空気。
言葉は必要なく、本当に素晴らしい風景を肌で感じることができました。







修道院から修道院へ行く途中途中で、おじさんは写真撮影に良い場所で停めてくれて、その上一人旅には嬉しいことに自分を被写体に写真をたくさん撮ってくれました。
最後の修道院を出た時刻は17時。
そのタイミングで、おじさんはちょうど修道院から出てきたアジア人女性3人(後から台湾人だと判明)を相手に交渉を始め、相乗りすることになりました。
焦る自分は「大丈夫か!?」と聞くも、おじさんは「No problem.」の一言。
女の子たちは英語が話せたので少し会話をすると、島巡りをしてきたそうで、本当に良かったと言っていました。
また道中写真撮影で停車し、修道院で女の子たちを降ろし、大急ぎで駅に向かって発車10分前に到着。さすがプロ。
タクシーに乗らなければ時間的に厳しいので、こんなにもメテオラを堪能できなかったでしょう。
おじさん、本当にありがとう。

アテネに向かう列車もまたダイヤ通りにいかずに、5時間オーバーの乗車でした。
到着した頃にはお腹がぺこぺこだったので、再びタナシスのスブラキ・ケバブとeverestのホット・ホットドッグを食べました。
アテネではレストランに行かずとも手軽に安く、しかも美味しい食事が得られて良かったです。


しかし、夜間のアテネ市内は、明るい広場を一歩外れると物騒な雰囲気この上なかったので、女性の一人歩きは避けましょう。


2011/05/28

Greece 二日目(2011年5月20日)

ホステルを出て向かった先はアテネ国立考古学博物館/ΕΘΝΙΚΟ ΑΡΧΑΙΟΛΟΓΙΚΟ ΜΟΥΣΕΙΟ ΑΘΗΝΑΣ


特に前知識もなく行ってしまいましたが、展示してある物の簡単な説明をみると驚きました。
ほとんどの展示物がなんと紀元前の物だったのです。
数千年前にこんな高度な文明があったかと思うと本当に驚きです。
また、アテネらしくギリシャ神話関連の展示がたくさんあって、その神話自体の完成度にも驚き。



そのギリシャ神話よりポセイドンとアテネ。

アクロポリスに向かう途中に寄った市場。


とにかく肉!魚!豆!と、本当に市場らしい市場でした。
肉の値段がとにかく安く、ギリシャの方たちの恰幅の良さが少しだけ理解できました。


かじった後の写真で申し訳ないですが、タベルナ(食堂のようなもの)のアテネでは老舗有名店のタナシスというお店のスブラキ・ケバブ。


そこそこボリュームがあって1.9ユーロとお手頃で、ピタと野菜と肉でバランスも良し。
肉がふんわり柔らかいハンバーグの様でジューシー、しかし脂っこさがしつこくなくて本当に美味しい。


アテネに来たならここに行かなければどこに行く、というアクロポリスへ。


パルテノン神殿の見た目は絶賛修復中ですが、現地の説明を読むとどうやら数年前に完了したそう。(自分の英語が間違ってなければ。)


足元は岩がごろごろして歩きにくいので、歩きやすい靴は必須です。


また、その他の遺跡にも言えることですが、大理石はとにかく滑りやすくて危ないので注意が必要です。


アクロポリスは小高い丘にあるのでアテネの街が見渡せ、下にはゼウス神殿が見えました。

アテネという街は残念なことに、アテネにある壁の50%は落書きされているんじゃないかと思うくらい、本当に落書きが多いです。


写真の落書きもアクロポリスのすぐそばにある路地。
悲しい事に貴重な遺跡にも落書きされていました。
そういえば昼も夜も、街中には他の都市とは比較にならない程警察官がたくさんいました。
しかもかなりの重装備。
実際、肌で感じた限り治安があまりいい方ではありませんでした。


次に向かった先は、1896年に第一回近代オリンピックが初めて開かれたパナティナイコ・スタジアム。


入場料にオーディオガイドも含まれていたので、それを聞きながらゆっくりと見学しました。
後にも先にも世界で唯一の総大理石で造られたスタンドは圧巻。


近代オリンピックの歴代開催地が掘られた石碑があって、もちろん東京もありました。

最後にシンタグマ広場に寄って、向かいにある無名戦士の碑前で衛兵の交代を見学。
ゆっくりした動きで、まるで何かの儀式のようでした。


アテネという街は街のところどころに遺跡があって、地下鉄工事をした際にも掘れば遺跡が出てきては工期が長引いたそうです。


その際に出てきた出土品がステーション・ミュージアムとして展示されていて、無料で見学が可能です。

夕食はギリシャの代表的なチーズである、フェタチーズのサンドイッチ。


塩味が強めで、パサパサした食感でした。

2011/05/26

Greece 初日(2011年5月19日)

2011519日~22日、34日でギリシャはアテネと、かねてから行きたかったメテオラへ行ってきました。
早朝便だったので寝坊しないようにちゃんと起きて、何の問題も無く飛行機は飛び立ち、ロンドンから約3時間30分のフライトでアテネへ到着です。
ロンドンとの時差は2時間なので、9時10分発なのに到着したのは14時50分。
空港からは路線バス“X95”(片道5ユーロ)に約1時間乗車して、アテネ市内の中心地であるシンタグマ広場に到着。

バスを降りたら現地のおじさんに「今何時?」と聞かれたので教えてあげて、逆に色々とアテネとギリシャのことを聞いてホステルがあるオモニア広場までの行き方を教えてもらいました。
おじさんは「オモニア広場の辺りは危険だ。」と教えてくれて、行ってみるとなるほど確かに治安が悪そうな感じ。
夜中に出歩いたり変な人と目を合わせなければ大丈夫でしょう。
とりあえずホステルにチェックインして荷物を下し、まずはメテオラに行く為の列車のチケットを買う為に国鉄ラリッサ駅に向かいました。

チケット売場に並んで窓口で訪ねると、予約等の先の日にちのチケットは別の窓口とのことで、ホームに出て左に向かった先にある窓口へ行きました。
開いている窓口は二つ。
片方は接客中だったので、開いている方に何気なく向かいましたが、窓口のおじさんは私語に夢中。
そしてこちらに気付くと突然『CLOSE』の札を出し、いわゆる銀行窓口に並ぶ時に取る番号札を取って待て、というような事を言っていたので、番号札を取って待ちました。
そのおじさんはチラチラこちらを見ますが、明らかに「アジア人の外国人か。面倒だな。」といった表情丸出しで、突然帰ってしまいました。
開いている窓口は一つで、その間にも他の客がちょこちょこやってきては、番号札を取って待つ人を横目にササッと割り込んでチケットを買って行く人が数名。
いい加減待つのにいらいらしたので、番号札の番号が呼ばれてないにも関わらず図々しく窓口へ向かって、やっとチケット(往復23.4ユーロ)を購入できました。
こういう時につくづく自分が“外国人”であるということを認識させられます。

その後は適当に待ち歩きをして、スーパーのお惣菜コーナーで現地の食べ物っぽいものを買ってオモニア広場で食べてホステルへ戻りました。
ピーマンとトマトの中に味付けされた米が入ってて、意外やかなり美味しかったです。


ちなみにスーパーの店員さんの対応もあまり良くなくて、また街を歩くととにかく変な人から声をかけられました(もちろん全て無視)。
初日からギリシャという国に対して若干の嫌悪感を感じました。

2011/05/15

5月も半ば

また随分とblogを放置してしまいました。
5月に入ってからというもの、バイト後に語学学校に通っているというのもありますが、毎日とても忙しかったのです。
一つ一つ詳細に書きたいところではありますが、ただでさえ睡眠不足の毎日なので、時間的にちょっと無理で申し訳ないです。

さて、来週末はギリシャにいるはずです!
行きたかった憧れの地、メテオラ!
回りの人達でギリシャに行ったという人が少なく、治安や物価などよく分かっていません。
まぁいつも通り、行けば何とかなるでしょう。

ところで、前回の旅行のパリから帰ってきたら、管理人の代わりに知らない人が住んでいました。
管理人は何処へ…?

2011/05/02

Paris 最終日(2011年4月24日)

パリの最終日はヴェルサイユ宮殿/Chateau de Versaillesへ。
ホステルをチェックアウトして、まずはParis Nord駅に行ってコインロッカーにバックパックを預けました。
テロを警戒してか、コインロッカールームに行く前には荷物検査があります。

メトロ9号線でPont de Sevres駅まで行き、出口を上がるとすぐにバス停があり、171番のバスに乗って最終下車で到着。

チケットを買うのにすごく並ぶと聞いていたので、あらかじめネットで買っておきました。
それに安心して向かいましたが着いてみるとものすごい行列!



もちろんチケットを買う方にも行列ができていましたが、入場する行列の方が圧倒的。
列はとてつもなく長いですが、ちょっとずつですがずっと動いていたのが幸いでした。
それでも入場するのに2時間はかかりました。
チケットにはオーディオガイドも含まれていましたが、あまりの人の多さにガイドを聞きながらゆっくり見学する気になれず、オーディオガイドは借りませんでした。

内部はいたる所まで細工にこだわってあり、とにかく豪華絢爛!
まさに貴族という言葉がぴったり。
そりゃあフランス革命も起きるよなー






宮殿をあとにして、次はとにかく広い!庭園です。
ルイ14世さん、やり過ぎです。




最後に大トリアノンとマリー=アントワネットの離宮。
こちらは宮殿と比べて人が少なかったので、ゆっくり見学できました。
加えて、個人的にはこちらの方が好きです。
大トリアノンの薔薇色の大理石なんて、とても可愛らしい。



小トリアノンは内装が可愛い上に、田園に点在する家々がこの上なく可愛い。
中世ヨーロッパの田舎にタイムスリップしたかのよう。









徒歩で一日中まわって、本当に疲れました。
最終日はヴェルサイユ宮殿のみに予定を絞っていましたが正解でした。
もし行かれるなら「ゆっくり昼から行こう」なんて考えは捨てて、朝一番に行くことをお薦めします。


今回のパリ旅行は、全日程とても天気が良くて気持ちが良かった。
そして、列車での旅というのがいかに楽なのか思い知らされました。
飛行機のように早めに行かなくて済むし、手荷物にうるさくなく、ペットボトルの持ち込みもできました。
特にパリからロンドンに帰る時は、フランスの出国審査が終わってすぐにイギリスの入国審査、その後ユーロスターに乗車。
つまり、ロンドン到着後はそのまま帰れる!なんて楽なんだろう
また、興味深かったのは、イギリスへの入国カードになんと日本語が書いてありました。
ユーロスターでパリからロンドンへ行く日本人が多いからか、それとも新しく印刷したニューバージョンの入国カードなのか…とりあえずちょっとびっくりしました。
ちなみに、モン・サン=ミシェルとヴェルサイユ宮殿にはあたたかい言葉がありました。頑張りましょう。