2011/05/29

Greece 三日目(2011年5月21日)

三日目はこのギリシャ旅行の目的であるメテオラに行ってきました。
子供の頃にテレビで観て以来、スペインのサグラダ・ファミリア、フランスのモン・サン=ミシェルと同じく“いつか行けたら”と、行きたかった場所です。
メテオラとは険しい地形に建てられた修道院群で、ギリシャ語で「メテオロス=中空の」から由来しているそうです。
15~16世紀の最盛期には24を数えた修道院も、現在残っているのは8つで、そのうち6つが現在も活動中で見学可能です。
国鉄ラリッサ駅を8時21分発、カランバカ駅17時36分発の日帰りという強行旅程。
片道約4時間30分なので、日帰りも決して無理ではないのですが、行ってきた感想としては一泊した方がベターだと思いました。


乗り遅れないよう早めに起きて駅に向かい、everestというアテネでよく見るサンドイッチチェーンで朝ご飯と昼ご飯を調達。
国鉄ラリッサ駅はおそらく国際線も発着していると思われますが、とても簡素な造りで発着時刻掲示板も壊れたまま動いておらず、まるで地方都市の小さな駅のようでした。


購入したチケットは指定席だったので、間違えないよう駅員さんに聞いて着席。
車内は旅行者の方が多かったように思います。
出発して早速朝食をとり、ぼーっと延々と乗り続け、ダイヤ通りにはいかずに結局5時間20~30分乗車してやっと到着しました。


駅を出ると目の前にはメテオラが…!


ひとまず地図標識を頼りにツーリストインフォメーションに行ってみるも、なぜかCLOSED。
通常メテオラ観光する場合はタクシーを1時間20ユーロでチャータして回るのが一般的だそうです。
一応路線バスも無くはないそうですが、いかんせんインフォメーションが閉まっていたので詳細が分からず。
タクシーをチャーターするほどお金もないので「6つある修道院のうち『メガロメテオロン修道院』へタクシーで行って、あとは歩いて帰ってこよう。」と、インフォメーション向かいのタクシー乗り場でタクシーを掴まえました。
走り出して間もなく運転手のおじさんは路肩に停め、当然のごとくチャーターの交渉をしてきました。
おじさんはほとんど英語が話せなかったので、筆談での交渉です。
以下は脳内補完での会話。

お「いつもだったら3時間60ユーロのところ、今回は50ユーロにするけどどうだ!?」
自「お金ないから無理。17時36分の列車に乗らないといけないし、片道で十分。」
お「2時間30分か…だったら、40ユーロではどうだ?」
自「だから無理だって。お金ない。ほら30ユーロしかない。」財布を開いて30ユーロを見せる。
お「40ユーロだよ!安いよ!」
自「いやいや、修道院の入場料も必要だし、30ユーロしか出せない!」
お「…しょうがない…30ユーロでいいよ。」

うおー!まさかの半額でチャーター!
しっかりと帰る時間だけは告げて、あとはおじさんに任せて6つのうち4つの修道院を見学するというプラン。
各修道院の入場料は2ユーロで、内部はほとんど撮影禁止でした。
各修道院の教会は、こじんまりとした中にとても幻想的で神秘的な感じがあって、今まで見てきた大きな教会のそれとは違った空気。
言葉は必要なく、本当に素晴らしい風景を肌で感じることができました。







修道院から修道院へ行く途中途中で、おじさんは写真撮影に良い場所で停めてくれて、その上一人旅には嬉しいことに自分を被写体に写真をたくさん撮ってくれました。
最後の修道院を出た時刻は17時。
そのタイミングで、おじさんはちょうど修道院から出てきたアジア人女性3人(後から台湾人だと判明)を相手に交渉を始め、相乗りすることになりました。
焦る自分は「大丈夫か!?」と聞くも、おじさんは「No problem.」の一言。
女の子たちは英語が話せたので少し会話をすると、島巡りをしてきたそうで、本当に良かったと言っていました。
また道中写真撮影で停車し、修道院で女の子たちを降ろし、大急ぎで駅に向かって発車10分前に到着。さすがプロ。
タクシーに乗らなければ時間的に厳しいので、こんなにもメテオラを堪能できなかったでしょう。
おじさん、本当にありがとう。

アテネに向かう列車もまたダイヤ通りにいかずに、5時間オーバーの乗車でした。
到着した頃にはお腹がぺこぺこだったので、再びタナシスのスブラキ・ケバブとeverestのホット・ホットドッグを食べました。
アテネではレストランに行かずとも手軽に安く、しかも美味しい食事が得られて良かったです。


しかし、夜間のアテネ市内は、明るい広場を一歩外れると物騒な雰囲気この上なかったので、女性の一人歩きは避けましょう。


2 件のコメント:

  1. 写真を見ているだけで、
    心臓がフワァァァ~ってなるなぁ
    鳥肌モノだ!

    ところで、パンばっかだったけど、
    ご飯恋しくならなかった?


    ギリシャって魅力的なとこだなぁ

    返信削除
  2. to のりを
    ご飯無しの生活にも慣れてきて、休日はパンばっか。
    でも、実はご飯はバイト先でランチで食べれてるから、それで大丈夫なんだと思う。
    写真は他にもいーっぱいあるから、日本に帰った時に見せるか、Facebook使ったら見られるよ。
    ギリシャは島巡りしたら、たぶんもっと素晴らしいだろう。
    個人的には、本土の再訪はしないかなぁ。

    返信削除